歯周病治療

  • 日本歯周病学会 認定医

    • 歯周病学会認定医

      1778番目

    • 栃木県で

      30人目

    • 小山市で

      2人目

歯を失う原因No.1歯周病、諦めないで!
日本歯周病学会 認定医があなたの歯を守ります

  • 歯周病
  • 歯歯周病は、成人のおよそ8割が罹患している、またはその予備軍であると言われるほど、とても身近な病気です。しかし、その怖さはあまり知られていません。歯周病は、自覚症状がないまま静かに進行し、気づいた時には歯を支える骨を溶かし、最終的には歯を失う最大の原因となっています。
    さらに、近年の研究では、歯周病菌が血流に乗って全身を巡り、糖尿病、心臓病、脳梗塞、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)、認知症、早産・低体重児出産など、様々な全身疾患のリスクを高めることもわかってきています。お口の健康は全身の健康と密接に関わっているのです。

    当院には、日本歯周病学会の認定医が在籍しています。歯周病に関する深い知識と豊富な臨床経験に基づき、軽度から重度まで、あらゆる段階の歯周病に対して専門的な診断と治療を行います。失われた歯周組織を回復させる「再生療法」や、治療後の再発を防ぐための徹底した予防管理まで、皆様一人ひとりの歯と全身の健康を守るための治療を提供します。

こんな症状はありませんか?

歯周病は初期症状がほとんどありません。しかし、注意深く観察すると、以下のようなサインが現れていることがあります。
一つでも当てはまったら、早めの受診をおすすめします。

  • 歯ぐきが赤く腫れている、または紫色っぽい
  • 歯磨きをすると、歯ぐきから血が出る
  • 口臭が強くなった気がする、または指摘された
  • 歯ぐきがムズムズする、かゆみを感じる
  • 歯がグラグラと揺れる感じがする
  • 以前より歯と歯の間に隙間ができてきた、物が挟まりやすくなった
  • 歯ぐきが下がって歯が長く見えるようになった
  • 朝起きたとき、口の中がネバネバする

当院のこだわり日本歯周病学会認定医が行う
根本改善を目指す歯周病治療

当院では、歯周病治療に特に力を入れ、根本的な原因にアプローチすることで、長期的なお口の健康を目指しています。

こだわり1「スカンジナビア方式」の導入

  • 歯周病
  • 当院の歯周病治療は、歯科予防の先進国として知られるスウェーデンで確立した「スカンジナビア方式」の考え方を取り入れています。これは科学的な根拠に基づいたアプローチです。「治療中心から予防中心へ」という考え方を基本とし、歯周病の根本原因である細菌を除去することを重視。歯科医院でのプロフェッショナルケアと、皆様ご自身によるセルフケアの両方を大切に進めていきます。
    この考え方が浸透しているスウェーデンでは、80歳時点での平均残存歯数が20本以上と報告されており、日本の約8本と比較して大幅に多いことが知られています。これは、国全体で予防管理を徹底してきた成果と言えるでしょう。
    特に重要となるのが、歯周病の直接的な原因である細菌の集合体「バイオフィルム」の除去です。これは歯の表面に強力に付着するヌルヌルとした膜で、このバイオフィルムを効果的に破壊・除去することが歯周病治療と予防につながります。

こだわり2精密機器を活用した、低侵襲で効果的な治療

歯周病治療は、まず歯と歯ぐきの境目にある溝(歯周ポケット)の中に付着した歯石やバイオフィルムを丁寧に取り除く治療から開始するのが一般的です。この処置をより精密・効果的に行うために、以下のような機器を活用しています。

  • 超音波スケーラー

    超音波スケーラー

  • エアフロー

    エアフロー

  • マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)

    マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)

こだわり3皆様との対話を重視し、協力して進める歯周病治療

歯周病治療を成功させ、良好な状態を維持していくためには、私たち歯科医療従事者の処置だけでなく、皆様ご自身のご協力も欠かせません。
当院では、担当の歯科衛生士が無理なく続けられるブラッシング方法や、歯間ブラシ・フロスといった清掃補助用具の使い方を具体的にお伝えします。セルフケアへのモチベーション維持もお手伝いしながら、二人三脚で健康な状態を目指してまいります。

歯周病の進行度と治療法

歯周病の進行度と治療法

歯周病は進行度によって治療法が異なります。認定医が正確に診断し、適切な治療法を選択します。

軽度歯周炎(歯肉炎~初期歯周炎)

【症状】
歯ぐきの赤みや腫れ、歯磨き時の出血など、炎症が主に歯ぐきに限られている状態です。この段階では、歯を支える顎の骨への影響はほとんど見られません。

【主な治療法】
スケーリング
ブラッシング指導(TBI)

中等度歯周病

【症状】
炎症が歯ぐきの内部へと進行し、歯周ポケットが4~6mm程度まで深くなります。歯を支える顎の骨が溶け始め(骨吸収)、歯ぐきからの出血もより頻繁に見られるようになります。

【主な治療法】
上記の軽度歯周炎の治療(スケーリング、ブラッシング指導)に加えて、以下の治療を行います。
・スケーリング・ルートプレーニング(SRP)
・抗菌薬の使用

重度歯周病

【症状】
歯周ポケットが6mm以上に達し、歯を支える顎の骨が広範囲にわたって失われ、歯がグラグラと動揺し始めます。歯ぐきから膿が出ることもあります。この状態を放置すると、歯が自然に抜け落ちてしまうリスクが高まります。

【主な治療法】
上記の中等度歯周炎までの治療(歯周基本治療)で改善が見られない場合は、以下の外科的な治療法を検討することがあります。
・歯周外科手術(フラップ手術など)
・歯周組織再生療法

失われた骨を再生させる「歯周組織再生療法」
  • 歯周組織再生療法
  • 歯周病が重度に進行すると、歯を支える顎の骨などの歯周組織が失われてしまいます。しかし、一定の条件を満たせば、「歯周組織再生療法」によって失われた組織の再生を促し、歯を支える土台の回復を目指すことが可能です。
    当院では、歯周組織再生療法に主に以下の薬剤を使用しています。

エムドゲイン®ゲルを用いた再生療法(自費診療)

エムドゲイン®ゲルの主成分は、ブタの歯胚から抽出・精製された特殊なたんぱく質(エナメルマトリックスデリバティブ)です。
この薬剤を歯周外科手術の際に歯根面に塗布することで、歯が自然に生えてくるときと似た環境を作り出し、失われた歯周組織の再生を促します。
比較的様々な形状の骨の欠損(失われた部分)に適用でき、世界中で多くの治療実績がある方法です。

リグロス®を用いた再生療法(保険適用 ※適応条件あり)

リグロス®の主成分は、「bFGF(塩基性線維芽細胞増殖因子)」という成長因子(細胞の増殖を促すタンパク質の一種)です。この成長因子が持つ細胞を増やす力によって、骨を作る細胞や歯根膜(しこんまく:歯と骨をつなぐ線維組織)を作る線維芽細胞などを活性化させ、歯周組織の再生を促します。
特に、歯の根に沿って垂直的に深くなった骨欠損に対して、効果が期待できるとされています。

歯周病治療後のメンテナンス
  • 歯周病治療後のメンテナンス
  • 歯周病治療が成功しても、それで終わりではありません。歯周病は、お口の中の細菌バランスや生活習慣が原因となる「生活習慣病」の一種であり、再発しやすい病気です。
    治療によって改善した良好な状態を維持するためには、定期的なメンテナンスが重要です。

定期メンテナンスで何をするの?

歯科医師・歯科衛生士が、専門的な視点で以下のチェックとケアを行います。

  • 歯周ポケット測定
  • 出血・排膿の確認
  • 歯の動揺度チェック
  • レントゲン検査(必要に応じて)
  • 噛み合わせの確認
  • プロフェッショナルクリーニング(PMTCなど)
  • ブラッシング指導

メンテナンスの間隔は皆様の歯周病の重症度、セルフケアの状況、全身状態などに応じて異なりますが、一般的には1ヶ月~6ヶ月に1回のペースでご来院いただくことを推奨しています。

歯周病は「予防」できる病気です!
  • 歯周病は「予防」できる病気です
  • 歯周病の最大の原因は、歯の表面に付着するプラーク(歯垢)です。したがって、歯周病予防の基本は、毎日の丁寧な歯磨きでプラークを可能な限り除去することにあります。歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやフロスなども活用し、歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目など、磨き残しやすい場所もしっかりケアしましょう。
    ただし、どんなに丁寧に磨いているつもりでも、セルフケアだけでは100%プラークを除去することは困難です。また、歯周病は初期症状がほとんどないため、自分で気づくのは難しい場合が多いです。
    そのため、自覚症状がなくても定期的に歯科医院を受診し、専門家によるチェック(検診)を受けることが大切です。同時に専門的なクリーニングで、セルフケアでは落としきれない汚れを除去してもらうことが効果的な予防につながります。
    歯周病は、早期発見・早期治療、継続的な予防管理が何よりも大切です。当院の認定医・スタッフが、あなたの歯と健康を全力でサポートします。
    お口のことで気になることがあれば、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。