認定歯科技工士

インプラント治療で長期的に良好な結果を得るためには、手術を行う歯科医師の技術はもちろんのこと、その上に装着する被せ物(人工歯)を作製する歯科技工士の専門性が極めて重要になります。
当院では、より審美的で機能的なインプラント治療を提供するために、高い知識と技術を持つ「インプラント専門歯科技工士」と緊密に連携しています。
インプラント専門歯科技工士とは?

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インプラント専門歯科技工士とは、公益社団法人日本口腔インプラント学会が認定する資格のことです。
この資格は、インプラント治療で重要となる被せ物(人工歯の部分、上部構造とも言います)の製作をはじめ、歯科技工に関する専門的な知識や技術、そして十分な経験を持っていると認められた歯科技工士に与えられます。
インプラント専門技工士が不可欠な3つの理由
インプラントの被せ物作りは、天然歯の被せ物作りとは異なる、特有の難しさがあります。
理由1
人工歯は天然歯とは異なる性質があるから

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インプラントは、天然歯のように歯根膜(歯と骨の間にあるクッション)がありません。
そのため、噛む力が直接骨に伝わるなど、天然歯とは力の伝わり方や構造が異なります。
この特性を理解せずに被せ物を作ると、インプラントや周囲の骨に過度な負担がかかり、トラブルの原因となる可能性があります。専門技工士は、この違いを理解し、人工歯を作製します。
理由2
見た目+機能性+清掃性のバランスが求められるから
インプラントの被せ物は、天然歯のように見えるだけでなく、しっかり機能すること(噛み合わせ)や、皆様ご自身がお手入れしやすいこと(清掃性)を考慮して作製する必要があります。
このような精密な被せ物を作るには、専門的な知識と熟練した技術が欠かせません。
理由3
ミクロン単位の精密な適合がインプラントの寿命を左右するから
インプラント本体と被せ物(上部構造)の接合部分にわずかな隙間や段差があると、そこに細菌が侵入・繁殖しやすくなったり、ネジの緩みや破損の原因になったりします。
専門技工士は、ミクロン単位での適合を追求し、インプラントと被せ物が一体となって長期的に安定するよう、細心の注意を払って製作します。
チーム医療で質の高いインプラント治療を

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当院では、インプラント治療は歯科医師だけで完結するものではなく、専門性を持つ歯科技工士との緊密な連携があってこそ、予後の良い治療結果が得られると考えています。
インプラント専門歯科技工士という頼れるパートナーと共に、皆様一人ひとりにご満足いただける、審美的かつ機能的に優れた、長期的に安定するインプラント治療を提供できるよう、日々努めています。
