歯科用CT

歯科用CTとは?

  • 歯科用CT
  • 当院では、より正確な診断と安全な治療を実現するために、歯科用CT装置を導入しています。
    歯科用CTとは、お口の中やあごの骨の状態を立体的な3D画像で撮影できる装置のことです。一般的な歯科用レントゲン(パノラマX線写真)は、お口全体を把握するのに役立ちますが、あくまで平面的な(2次元の)画像です。そのため、重なって見えにくい部分や奥行き・厚みといった情報は正確には分かりませんでした。
    歯科用CTは、この限界を超える3次元(3D)画像を撮影できます。これにより、従来のレントゲンでは見えなかった骨の内部構造や神経・血管の位置、病巣の正確な広がりなどを、あらゆる角度から詳細に確認することが可能になります。

歯科用CTでわかること

歯科用CTを使うことで以下のような情報を詳しく知ることができます。

  • 歯の根の形・数
  • 歯の根の先に膿の袋(根尖病巣)ができていないか、その大きさや位置など
  • 骨の厚みや密度
  • 神経や血管の位置関係
  • 埋まっている親知らずの位置や神経との近さ
  • 歯周病の進行度
  • 上あごの奥にある空洞(副鼻腔)の状態

歯科用CT検査がもたらす4つのメリット

歯科用CTを用いた検査は、以下のようなメリットがあります。

【メリット1】見落としの少ない診断が可能になる

  • 見落としの少ない診断が可能
  • 通常のレントゲン画像では骨や他の歯と重なって見えにくかった小さな病巣、歯の破折線、骨の異常などを立体画像で詳細に観察できるため、見落としが少なくなり、より早期かつ的確な診断が可能になります。

【メリット2】より確実な治療計画につながる

インプラント治療では、あごの骨の量や質、神経・血管の位置をミリ単位で正確に把握し、インプラントのサイズや埋入位置をシミュレーションできます。
親知らずの抜歯では、神経損傷などのリスクを事前に評価し、安全な抜歯計画を立てることが可能です。根管治療や矯正治療においても構造を把握することで質の高い治療計画につながります。

【メリット3】ご自身の状態を理解しやすくなる

ご自身のお口の中が現在どのような状態で、なぜ治療が必要なのかを立体的な3D画像を用いて視覚的に分かりやすくご説明します。これにより、治療内容についてより深くご理解・ご納得いただいた上で、安心して治療に臨んでいただけます。

【メリット4】治療のリスクを低減できる

例えばインプラント治療では、顎の骨の量や質、神経・血管の正確な位置を事前に把握することが欠かせません。また、親知らずが斜めに埋まっている場合も、CT画像による詳細な情報は重要な判断材料となります。手術などの際に予期せぬ問題が起こるのを避けるためにも、あらかじめ骨やその周りの状態を詳しく知っておくことが大切になります。

歯科用CT撮影時の放射線量について

放射線量

参照:東京都歯科医師会 「歯科治療のX線撮影は安全です!」

歯科用CT撮影時の放射線量は、医科で全身の診断などに使われるCTと比較すると1/10から1/50程度と大幅に少なく、非常に低線量です。その線量は、私たちが日常生活(宇宙、大地、食物など)で1年間に自然界から受ける自然放射線量と比べても、かなり少ないレベルです。

さらに、当院では少ない放射線量で撮影できるデジタルレントゲン装置も導入しており、検査によるお身体への影響は小さいものと考えております。
もしご心配な点や、もっと詳しく説明を聞きたいことなどがございましたら、どうぞご遠慮なくスタッフまでお声がけください。